河合 「スティーブとバリー(スティーブの妻)のタンデムDVDを見ました。凄いですね、あなたはバリーを持ち上げてオーバーヘッドの波で深いボトムターンをしている。あんなこと出来るんですね。」
スティーブ「 ありがとう、長い間タンデムをやってきました。タンデムボードはふたり乗なので当然厚くて浮力があります。河合もパワーがあるから良いパートナーを見つければすぐにタンデムサーフできるよ、私が伝授します。私は多くのタンデムボードを削ってきたのでスタンドアップのデザインには直ぐに馴染めました。」
河合 「カリフォルニアでのスタンドアップの盛り上がりは素晴らしいですね。2010年に開催されたバトルオブザパドルは800人ほどの参加者があり、期間中の観客は一万人ほどと聞きました。私も参加しましたが、あんなに盛り上がっているとは・・・とても驚きました。」
スティーブ 「スタンドアップのレースはとても盛り上がっています。ウェイブのコンペティションよりも参加しやすいのでシーズン中は毎週どこかでレースが行われているぐらいです。日本でもレースが盛り上がるといいと思います。国際的な標準である12'6''は日本の住宅事情には合わないので10'6''ぐらいのレースボードで開催したらどうかと思います。」
河合 「確かに12'6''は日本の平均的な住宅には大きすぎますね。インフィニティでラインナップしているスレータートラウトモデルの10'6''がいいですね。このサイズで完全なレースボードのデザインになっている。」
スティーブ 「スレータートラウトは去年からチームライダーに加わりました。先月デイブとインドネシアのメンタワイにボートトリップに行きました。彼は素晴らしい可能性を持っています、レーサーとして非常に高いポテンシャルを持っているほか、サーフィンも素晴らしい。それにこれが最も大切ですが、まだ若いのに人間性が素晴らしい。近い将来バトルオブザパドルとスタンドアップワールドツアーで勝利することでしょう。」
河合 「確かまだ17か18歳でしたね。バトルオブザパドルではいつもトップクラスを競っている。波乗りも素晴らしいですね。スレータートラウトモデルの10'6''はノーズ付近のボトムにフィンボックスがひとつありますね。」
スティーブ 「この長さでさらに直進性を高めたい場合、このノーズ付近のボトムにフィンを装着します。そうすることで12'6''と同等の直進性になります。スレータートラウトは普段この10'6''でトレーニングしています。」
河合 「ロングボードのコンペティターモデルはボトムデザインが二種類ありますね。」
スティーブ 「体格がよく脚力がある欧米人用と、体格がそんなに大きくなく脚力もそんなに強くない日本人向けと二種類用意しています。
欧米人用は強めのシングルコンケーブがノーズからテールまで施されていて、レールを踏み込むのにパワーが必要ですが、踏み込めれば非常に加速します。
日本人向けはテールに Vee を施し、少ないパワーでも簡単にレールが入れられる様にデザインしました。」 |